• 認知症基礎知識
  • アルツハイマーの特徴
  • アルツハイマーの予防
  • 早期発見ポイント
  • 介護お役立ち情報
  • リンク集
認知症・アルツハイマーについて

介護お役立ち情報

介護お役立ち情報認知症の方をはじめて介護される方は、その言動に戸惑われることがあるかと思います。とくに、お一人で悩みながら日々お世話をされているご家族の方のご苦労は、たいへんなものでしょう。
しかし、認知症という病気を正しく理解して、ちょっとした配慮や工夫をしていけば、楽な気持ちで介護ができるようになります。

できるだけ介護を楽に
  • ・認知症の方の介護のポイントを理解しましょう
  • ・周囲の方の協力を得ましょう
  • ・気軽に相談できる人をもちましょう
  • ・いろいろなサービスを上手に利用しましょう
健康に気をつけましょう
ご家庭で介護を行う方は、肩こりや腰痛、疲労感や不眠に悩まされ、腹が立つ、不安、憂鬱など、心身ともに疲れ果てることもあるかもしれません。 介護者自身がご高齢の場合は、さらにたいへんなことです。
心も体も健康な状態で介護を続けるために、ストレスをため込まないようにしてください。
健康状態が不調だと思うときは、無理や我慢をしないで、いろいろなサービスを利用してください。また、気軽に医師や専門家に相談してください。 気晴らしをすることも必要です。
介護をする人とされる人とのおつき合い
認知症の方の介護をされる方には、認知症となる前からお互いの間にはさまざまな心のありようが存在しています。それは深い愛情で結ばれているとは限らず、憎しみやわだかまり、葛藤もあります。
考えてみれば、認知症の方とのつき合いも特別な関係ではなく、人間同士のつき合いと同じです。
認知症の方を病を持つ人として理解し、手を差し伸べてあげてください。
認知症の方の世界を理解する
例えば、認知症の方は、部屋や廊下の隅などに放尿してしまうことがあります。そこで注意すると、「何という口のききかただ」と怒鳴り返します。 ただでさえ疲れ果てているご家族にとっては、こうした言葉は納得できないでしょう。
しかし、認知症の方がどうして部屋や廊下の隅で放尿してしまったかを考えてみましょう。わざとしたのではなく、使い慣れているわが家のトイレではあっても、認知症のためにトイレの場所がわからなくなり、間に合わなくて、部屋や廊下の隅に放尿してしまったのです。
こうした事情を理解し、周りの人の常識だけで判断するのでなく、認知症の方の気持ちもぜひ考えてみてください。
認知症の方のプライドを尊重する
認知症の方がトイレ以外の場所に放尿してしまったときに、「こんなところにおしっこをしちゃダメじゃない!」「どうしてトイレに行ってしないの?」などと注意すると、認知症の方は反発します。
これは認知症の方の自尊心を傷つけた結果でもあります。知能は低下していても、幼い子どもとは違って、それぞれ人間としての自信と誇りを持っています。
認知症の方の誇りを尊重して、困る奇異な行動があったときにも、認知症の方をないがしろにしないでいただきたいと思います。
豊かな感情を理解する
認知症の方は不快な場合だけでなく、何かに感動したりうれしいときにも感情を率直に表現します。むしろ知性面の抑制が取れた分だけ、健康な人よりも感受性が豊かです。
人目につかないような小さな野の花に感動したり、自分に対する好意に対して全身で喜びを表現したり、周囲の人の心を和ませてくれることもあります。
認知症の方にも、豊かな感情があるのだということを十分理解した上で対応してあげてください。